今日は、生活や旅行の必需品となるお水について!
イタリアの水事情(水道水やミネラルウォーター)について、詳しくまとめてみました。
これからイタリアに住む人、旅行に来る人、いろんな人の参考になると嬉しいです!
イタリアの水は硬水
よく知られているように、水には硬度というものがあります。
カルシウムとマグネシウムの含有量によって、軟水と硬水に分けられるのですが、含有量の少ない日本の水は軟水です。
そしてイタリアの水は硬水!
イタリアではみんな水道水を飲む?!
硬水とは、カルシウムなどのミネラルが多いお水で、ミラノの蛇口から出る水道水も硬水!
ミネラル補給として、ヨーロッパの人々は硬水を飲み、みんなゴクゴク普通に水道水を飲みます。
イタリアの水道局で働いてる友人も、ミラノの水道水は飲めるよって言ってました。
イタリア北部に行けば行くほどアルプス山脈が広がっていて、山からのおいしい水が飲める、とのこと。
硬度が高い水は、軟水に比べて飲みごたえがあると言われています。
しかし泡立ちが悪かったり、日本人のように軟水に飲み慣れていると、飲みにくいとも言われています。
硬水に飲み慣れていないなら飲まない
イタリアだけでなくヨーロッパの他の国や北米も硬水と言われているので、硬水に飲み慣れている人は、イタリアへの観光であっても水道水を飲みます。
街中のいろんなところにも蛇口があり、この水を飲んだり、空のペットボトルに水を汲む人もよく見かけます。
これだけ水道水を飲料水とするミラノですが、ホテルなど場所によっては「飲料水ではありません」と書いてあることもあるので、よく確認してくださいね。
私も海外生活が長くなってきましたが、どれだけミラノの水道水は飲めると聞いても、一応飲まないようにしています。
モカでコーヒを入れるときや、パスタを茹でる、リゾットを作る・・・そんなときは普通に水道水を使っています。
喉がかわいたと言って水道水を飲むことはないですね。
大丈夫なのでしょうけど。
硬水に飲み慣れていないと、お腹がゆるくなることがあると言われています。
また軟水はまろやかな口当たりですが、硬水はミネラルが多く独特な風味を感じて、むしろ美味しくないと思うかもしれません。
旅先でお腹の調子が悪くなってもいけないので、心配なときは迷わず、軟水のミネラルウォーターを買ってそれを飲むことをオススメします。
イタリアの軟水・中硬水・硬水別ミネラルウォーターのブランド
実はミネラルウォーターとは、厳密に言うとさらに4つの種類に分類できるのですが、ここでは分かりやすいように軟水と硬水という表現に絞り、全てミネラルウォーターと言います。
イタリアで販売されているミネラルウォーターは、とにかく種類が多くて、実際にはどれが軟水で硬水でだなんて見ただけではわかりません。
お隣の国フランスのミネラルウォーター「エビアン」の公式サイトに硬度の計算式が載っています。
硬度=(カルシウム量mg/L* × 2.5)+(マグネシウム量mg/L* × 4)
*水1リットル中に溶けているカルシウムとマグネシウムの量WHO(世界保健機関)の基準では、硬度が120mg/L以下を「軟水」、120mg/L以上を「硬水」といいます。また、一般的には、硬度0~100mg/Lを軟水、101~300mg/Lを中硬水、301mg/L以上を硬水に分けられます。
引用:ミネラル量と水の硬度、硬水と軟水の違い
こちらを参考に、イタリアで購入できるミネラルウォーターを計算してみて、一般的な総称で分けてみました。
軟水 (硬度が0〜100mg/L)
まずは軟水から。日本の水道水は軟水ってイメージですよね。実際に、95%の地点が軟水みたいです!
平成30年度 水道統計 水質分布表(浄水(給水栓水等))平均値によると、日本の水道水は、8,271の計測地点のうち、95%を占める7,917の地点で硬度100mg/L以下の「軟水」と呼ばれるものであることがわかります。さらに、66%にあたる5,514の地点では、硬度50mg/L以下となっています。水の硬度は、地域によって異なり、また表流水、ダム湖沼、地下水など、原水の種類によってもやや異なります。
(引用:ブリタ公式ホームページ)
Carrefour(カルフール)のプライベートブランド 硬度 11.4
我が家もカルフールのミネラルウォーターを愛飲しています。
ボトルの裏に、硬度を出す計算に必要なカルシウム(Calcio)とマグネシウム(Magnesio)が、水1リットルにどれだけ入っているか(Sostanze disciolte in un litro d’acqua in mg)が書いてあります。
カルフールの場合、
カルシウム(Calcio)3.6mg/L、マグネシウム(Magnesio)0.60mg/Lなので
(3.6×2.5)+(0.60×4)=9+2.4で、硬度11.4となり軟水です。
いわゆる普通の水(伊:Naturale/ナチュラーレ)と炭酸水(伊:Frizzante/フリツァンテ)の2種類を常備していますが、硬度はどちらの水も同じです。
炭酸水の方は1.5mLだとガスが抜けておいしくなくなるので、いつも500mLの6本パックを買っています。
カルフールのミネラルウォーターは、観光地ドゥオーモから1番近いスーパーでもあるので、観光の途中にお水が欲しくなったら、歩いて買いに行けます。
500mLの炭酸なしの普通のミネラルウォーターは、1本0.24ユーロです。
ちなみにこんな感じで6本パックになっていますが、1本だけ買いたいときは、自分で破って1本だけ取り出してOKです。
同じようにイタリアの他のメジャーなミネラルウォーターの硬度も出してみました。
LEVISSIMA(レビッシマ) 硬度 56.55
(19.9×2.5)+(1.7×4)=49.75+6.8 = 56.55
WHO(世界保健機関)の基準で言うと、ここまでが軟水で、これ以降が硬水となります。
中硬水 (硬度が101〜300mg/L)
次に中硬水でイタリアで有名なお水がこちら。
ACQUA PANNA(アクアパンナ) 硬度 104.8
(32×2.5)+(6.2×4)=80+24.8 = 104.8
San Benedetto(サン・ベネデット) 硬度 247.3
(51.4×2.5)+(29.7×4)=128.5+118.8 = 247.3
どちらも日本でも見かける水なのでご存知の方も多いのでは?イタリアンレストランで提供されることも多いですね。
ちなみにどちらも美味しい!
硬水 (硬度が301mg/L以上)
最後に硬水がこちら。
Lete(レテ) 硬度 835
(310×2.5)+(15×4)=775+60 = 835
Ferrarelle(フェッラレッレ) 硬度 1,096
(400×2.5)+(24×4)=1,000+96 = 1,096
となりました!
イタリアでも美味しいお水を!
私は全部飲んだことがありますが、確かに軟水のカルフールやアクアパンナは口当たりがまろやかですね。
でも暑い夏は炭酸の効いたミネラルたっぷりで飲みごたえのある硬水が美味しいのも事実!
なので我が家では、気分で中硬水のサンベネデットや硬水のレテの炭酸水も買っています。
ヨーロッパ旅行でお肉料理続きの方は、ミネラル補給にもなるので、ご自分のお腹と相談しながら、硬水のミネラルウォーターも挑戦してみはいかがでしょうか?
コメント
はじめまして
突然のコメント失礼致します。
近々イタリアへ研修に行くため、市販水の硬度について分かりやすくまとめてあり、とても参考になりました。
1つ、お尋ねしたいことがあります。
イタリアでの研修の際、向こうの大学生との交流で、日本の出汁についての発表を行うのですが、出汁には硬度も関係しており、その事を説明するための資料として、こちらの市販水の硬度のデータを使わせていただくことは可能でしょうか。
小さい規模での発表なのですが、イタリアの大学生の方に、日本の水との硬度の違いを理解してもらうために、とても重要な資料になると考えております。
お忙しいところ、申し訳ありませんが、ご検討よろしくお願い致します。
本当にごめんなさい・・・今コメントに気がつきました。
もう研修終わってしまったかもしれませんが、ド素人がまとめた内容でもよければどうぞお使いくださいませ。
あー本当に申し訳ない、、、