今まで海外のいろんな国に住んできましたが、ほとんどの家が洗濯機は備え付けで、共通してドラム式。
ヨーロッパでは洗濯機はバスルームに置いてあることが多いですが、イギリスの家はキッチンに設置されていることが多かったです。
現在住んでいるイタリアの家では、イギリスの家ぶりに見たキッチン設置型の洗濯機!
海外のドラム式洗濯機っていろいろ機能が書いてあって、なんだか使うのが難しそうですが、簡単です。
今日はその海外のドラム式洗濯機の使い方と、イタリアのおすすめ洗濯洗剤を紹介します。
海外の洗濯機でドラム式が多い理由
海外、特にヨーロッパは硬水で泡立ちが悪いため、日本のような縦型洗濯機だと汚れが落ちにくいので、たたき洗いのドラム式が普及していると言われています。
またヨーロッパでは、使う水の温度を90度に設定して洗うことがあります。
事実、我が家の洗濯機には、赤ちゃんマークのコースがあり、自動で90度という高温設定になります。
ベビー服やアレルギーなどの敏感肌の人のためのコースで、高熱で洗い、長時間のすすぎで洗剤を衣類に残さないようにするものです。
おそらく昔からの名残(伝染病など)で、衛生面を考えて加熱処理をしたいのかなと。
イタリア人の友達に聞くと、やはり熱でバイ菌の除去をしたいそうで、普段の洗濯でも60度で洗濯するそうです。
大量の水が必要な日本の縦型洗濯機だと、90度まで上げるのは大変ですよね?
なので使う水の量の少ないドラム式洗濯機が定着しているのもあるのではないでしょうか。
ちなみにそのイタリア人の友達曰く、90度で洗ったものは熱いから気をつけてってそりゃそうだw
海外では、どうして洗濯機をキッチンに置くのか
我が家のは洗濯機が扉で隠せるタイプですが、家によっては丸見えのところもあります。
イギリスでは4回、イタリアでは5回引っ越してきましたが、そのうち2軒の洗濯機はキッチンに置いてありました。
ちなみに、もう2軒は洗濯機なし。その場合は、家の中にないだけで屋上や地下に共有の洗濯機があったり、なければ近所のランドリーでお洗濯します。
ということは、9軒のうち5軒がバスルーム設置となるので、半数近くがキッチン設置、または洗濯機なしとなります。
なぜバスルームにないか?その理由は簡単。
バスルームに洗濯機が置けないから。
ヨーロッパの家は本当に古い家が多いです。築100年なんてザラじゃないですかね?
昔は洗濯機なんてなかったわけだから、バスルームに洗濯機を置くスペースなんてありません。
洗濯機のないサイズ感でバスルームが設計されているので、ヨーロッパの家は、基本バスルームは狭く、バスタブが無いことも多いです。
ついでに言うとバスタブは、9軒中5軒ありませんでした。
例えバスルームに洗濯機が置けたとしても、洗濯の排水ができる水の導線がない場合もあります。
よって同じ水回りで、スペースも確保しやすいキッチンに洗濯機を設置という結論に辿り着いたようです。ある意味、合理的かも?
今まで洗濯機のなかった家は、バスルームにもキッチンにも洗濯機を置くスペースがないということですね。
ドラム式洗濯機bekoの使い方とおすすめ設定
bekoはトルコの家電ブランドです。
洗濯機以外にも、テレビや冷蔵庫、食器洗い機などを販売しています。
いろんな国で見かけますよね〜
左から、洗濯洗剤入れ、ディスプレイ、洗濯コースとなります。
マークの説明
トルコに本社を構えるbekoですが、いろんな国で展開しているのですから、せめて何語であれコース名は表記していただきたいw
きちんとコース名を表記している洗濯機もありますが。我が家の洗濯機には名称がないので、マークのみで判断する必要があります。
まずはマークの説明。
日本語訳は私が適当に付けたのであしからず。
bekoの公式サイトより各マークの英語名と、機能の補足をしておきます。
- Synthetics(ポリエステルやアクリルなどの合成繊維や綿混紡など)
- Mix 40(綿と合成繊維を一緒に洗う)
- Shirt
- Dark Care
- Woollens
- Hand Wash
- Rinse
- Cottons
- Spin + Drain
- Cottons Eco(綿やリネンの節水コース)
- Baby Protect(先述通り)
- Daily Xpress
- Xpress Super Short
- Freshen Up(1度だけ着用し汚れてないけど臭いを取り除く)
- Eco Clean(汚れの少ない綿の節水・短時間コース)
- Self Clean(ドラム洗浄。1〜2か月に1度を推奨)
洗濯洗剤はどこに入れるの?
洗剤を入れる場所がわかっても、その引き出しの中のどこに洗剤を入れたらいいのかが1番皆さん「?」って思うのではないでしょうか!
だいたいのドラム式洗濯機の洗剤入れの中は、こんな感じで3つに区切られていることが多いです。
上の画像だとよく見えないのですが、3か所それぞれにマークがあります。
Ⅰ:プレ洗浄に使う洗剤入れ
Ⅱ:メイン洗浄に使う洗剤入れ
*:柔軟剤入れ
これは好みになると思いますが、ほとんどの人が「Ⅱ」のメイン洗浄のところだけに洗剤を入れて使っているように思いますね。
かくいう私もメイン洗浄だけなので、↑の白い部分に洗濯洗剤を入れます。
最初の頃はプレとメインどちらにも洗剤を入れていましたが、特に差を感じないので、いつからかメイン洗浄のみに洗剤を入れて洗濯しています。
汚れが取れてないとか、臭いが残っているとかは全くありませんよ〜
おすすめの設定温度と回転数
bekoの公式サイトでは、通常の汚れ落としには、設定温度60度と記載されています。(友達のイタリア人の言うことは本当だったw)
90度は汚れのひどいもの、30〜40度は繊細な素材や合成繊維、ウール向けとのこと。
また使用するコースは、普段使いにはMix40やシャツコースをと書いてありますが、どちらも約1時間半コース。
私はそんなに洗濯に待っていられないので、いつも右のお急ぎコース(Daily Xpress)を使っています。
お急ぎコースの自動設定は、回転数1,200、設定温度30度、所要時間39分です。
これだと回転数と設定温度が気になるので、以下の設定に手動で変更するのがベスト!
最初の回転数1,200を試しましたが、ちょっと回転がキツいので、衣類のために1,000回転が良さそうです。
回転数600も試しましたが、これだとちょっと弱いので、今のところ1,000が心地いいですね。
温度設定60度というのも衣類にダメージがありそうなので、40度に設定しています。
でもイタリア人に言わせると、パンツとか下着は60度で洗うべきだそうですw
40度に設定すると自動で、所要時間が39分から50分に変更されます。
使う洗剤は液体と粉どちらを使うべき?
いや、どっちも使っていいのです。どちらにもメリットがあると思うので、好みで選べばいいと思います。
用途によって設定温度を変えればいい
液体洗剤のメリットは、液体洗剤は溶けやすいので、使う水の量が少ないドラム式には液体の方が相性がいいと言われています。
粉洗剤のメリットは、液体洗剤より洗浄力が高いと言われています。
この2つを「洗浄力、溶けやすさ、使う水の量」の3つのポイントで比較すると、
【液体洗剤】 ●:○:○
【粉洗剤】 ○:●:●
となり白星2つの液体洗剤の勝ちとなります。
ただし粉洗剤を使用するときに、水の温度を40度以上に設定すれば、
【液体洗剤】 ●:●:○
【粉洗剤】 ○:○:●
粉洗剤が白星2つで逆転勝利。
粉洗剤は水の温度が低いと溶けにくく、確かに水で粉洗剤を使った時に、溶け残しが出てきたことがあります。
でも洗浄力が液体洗剤より高いので、汚れが気になる場合は高温設定にすれば、粉洗剤はきちんと溶けてくれます。
液体洗剤では全く汚れが取れないという話でもありません。
洗濯したいものの汚れだったり、洗濯機の温度がどこまで設定できるかで使い分ければいいと思います。
あとは洗剤のコストだったり、香りだったり。
イタリアのおすすめ洗濯洗剤
イタリア人は洗濯好きなイメージですね。スーパーに行けば、たくさんの洗濯洗剤を売っています。
いろいろ買ってみましたが、私はエッセルンガのプライベートブランドの液体洗剤が気に入っています。
エッセルンガとは、イタリアの大手スーパーマーケットで、たくさんのプライベートブランド商品を販売しています。
よく泡立つ、コスト良し、香りよし!
いろんな種類がありますが、私は「Salva Colore」という色落ちや色移りから守ってくれる液体洗剤を使っています。
泊まりきていた日本人の友達がすごく気に入って、日本へのお土産として買って帰りましたよw
スーパーのものだから価格も安くて、こちらの液体洗剤は3.85ユーロ!
イタリアでメジャーな洗濯洗剤のブランドOMINO BIANCOは、同じような感じで6.99ユーロ。
これも好きですが、たまにセールで3ユーロぐらいになるので、そのときだけは狙い目ですね。
海外のドラム式洗濯機の使い方まとめ
洗濯はどこの国に住もうが、毎日するもの! 誰かの何かのお役に立てればうれしいです。
日本でも海外のようなドラム式洗濯機が増えてきましたね。
海外テイストのオシャレなバスルームはいかがですか?
コメント
はじめまして
きりしまと申します。
とても参考になりました。
拙い文章ではございますが、引用という形で当ブログの記事でご紹介させていただいてもよろしいでしょうか?
きりしま様、誠に申し訳ない・・・たった今コメントに気がつきました。
もう遅いかと思いますが、まだご入用でしたら引用という形でどうぞご自由に!